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卵は完全栄養食?1個の栄養とダイエット中の食べ方

卵は完全栄養食?1個の栄養とダイエット中の食べ方

ゆで卵を朝食に足したり、忙しい日の主菜に使ったり。卵は身近で取り入れやすい食材です。「完全栄養食」と呼ばれることもありますが、卵だけで一日に必要な栄養がそろうわけではありません。

たんぱく質源としての良さを生かしながら、足りない栄養をほかの食品で補うことが大切です。この記事では、卵1個の栄養の目安、コレステロールとの付き合い方、ダイエット中や運動する日の食べ方を整理します。

皿に置かれた鶏卵と半分に切ったゆで卵
栄養成分は、卵の大きさや可食部の重さで変わる(イメージ画像・AI生成)

卵は完全栄養食?「栄養が豊富」と「全部そろう」は別

文部科学省の食品成分データベースでは、鶏卵の全卵・生は、たんぱく質、脂質、ビタミンA・D・B2などを含む一方、ビタミンCと食物繊維は0と示されています。多くの栄養素を含む食品でも、ほかの食品が不要になるわけではありません。(参考:食品成分データベース)

「身体によいと聞いたから卵だけを食べる」「主食も野菜も抜いて卵へ置き換える」といった偏りは避けたいところです。食事全体の役割は、5大栄養素と食事バランスの整え方も参考にしてください。

卵1個のたんぱく質とカロリーの目安

下の表は、生の全卵の成分値から、殻を除いた可食部50gとして計算した目安です。殻付きの重さが50gという意味ではありません。卵の大きさや調理方法で、実際の量は変わります。

成分可食部50gの目安
エネルギー71kcal
たんぱく質6.1g
脂質5.1g
炭水化物0.2g
コレステロール185mg

数値は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の「鶏卵・全卵・生」100g当たりを半分にしたものです。油やバター、マヨネーズなどを加えると、その分のエネルギーや脂質も加わります。

卵1個にたんぱく質があるからといって、それだけで食事全体の必要量を満たせるとは限りません。「今日はほかに魚、肉、大豆製品、乳製品などを食べたか」も合わせて見てみましょう。

卵は1日何個まで?一律に決めつけない

健康な人について、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、食事からとるコレステロールの具体的な上限は設定されていません。ただし、これは「何個でも食べてよい」「血中コレステロールに影響しない」という意味ではありません。個人差と食事全体を考える必要があります。(参考:e-ヘルスネット)

同資料では、脂質異常症、特に高LDLコレステロール血症の重症化予防には、食事性コレステロールを1日200mg未満にとどめることが望ましいとされています。卵だけでなく、ほかの食品や飽和脂肪酸の摂取も含めて考えます。治療中の方は主治医や管理栄養士の指導を優先してください。

したがって、全員へ「毎食1個が理想」と勧めることはできません。すでに食べているものを確かめてから、どの食事へどれくらい使うかを決める方が現実的です。

ごはん、卵料理、野菜料理を組み合わせた食事例
主食・主菜・副菜を組み合わせる(献立のイメージ画像・AI生成)

卵と組み合わせたい食品を、役割から考える

農林水産省の食事バランスガイドでは、卵料理は主にたんぱく質を供給する「主菜」の仲間です。ごはんなどの主食、野菜・きのこ・海藻などの副菜も合わせ、乳製品や果物も含めて一日の食事を考えます。(参考:食事バランスガイド)

場面組み合わせの例確認したいこと
朝食ごはん+卵料理+野菜の汁物飲み物や卵だけで終わっていないか
昼食パン+卵を使った主菜+野菜の小鉢主食と主菜、副菜を組み合わせられるか
夕食野菜入り卵料理+主食+必要に応じたおかず一日のほかの食事と合わせて量を調整する

これは献立を考える例で、全員に同じ量や組み合わせを指定するものではありません。朝の主食選びには、オートミールの量と食べ方も紹介しています。食べられるもの、用意できる時間に合わせて選んでください。

ダイエット中は、卵の数だけでなく調理と追加分を見る

ゆで卵、卵焼き、目玉焼きでは、加える材料や調味料が違います。卵そのものだけを数えて、調理油やソース、付け合わせを見落とさないようにしましょう。食事を変えずに卵を追加すれば、追加した分も摂取量に含まれます。

一方で、減量中だからと主菜を極端に減らすのも、続けにくい方法です。何を抜くかだけでなく、食事のどこが偏っているかを見直します。野菜料理が少ないときは、野菜ジュースと野菜料理の違いも確認してみてください。

加熱した卵と野菜をフライパンで調理するイメージ
調理に使う油や調味料も含めて考える(イメージ画像・AI生成)

生・半熟・加熱、食べるときの安全も確認

卵を使う際は、保存方法や期限などの商品表示を守ります。農林水産省は、サルモネラによる食中毒予防として、乳幼児や高齢者へ加熱不足の卵料理を出さないよう案内しています。免疫機能が低下している方なども、加熱方法を医療者へ確認してください。(参考:農林水産省)

お弁当や作り置きでは、調理後の保存や持ち運びにも注意します。卵アレルギーがある方は、無理に卵を食べる必要はありません。主菜にはほかの選択肢もあるため、食べられる食品から組み立てましょう。

よくある質問

卵だけ食べていれば、栄養は足りますか?

足りるとはいえません。卵にはビタミンCや食物繊維がほとんど含まれないため、主食や野菜料理など、ほかの食品と組み合わせましょう。

卵1個でたんぱく質は何gとれますか?

生の全卵では、殻を除いた可食部50gで約6.1gが目安です。卵の大きさや調理・追加材料によって、実際の量は変わります。

健康なら、卵の数を気にしなくてよいですか?

健康な人にコレステロールの具体的な上限がないことと、無制限に食べてよいことは同じではありません。食事全体を確認し、健診結果や治療上の指示も踏まえてください。

ダイエット中も卵を食べてよいですか?

アレルギーや食事制限の指示がなければ、主菜の選択肢にできます。調理油や調味料、追加する量も含め、一日の食事に合うかを考えましょう。

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参考資料

執筆者:山崎将
執筆者:山崎将
ワイズジム恵比寿代表。柔道整復師・美容矯正士。姿勢や骨格、身体の動きを確認し、一人ひとりに合わせた「整えてから鍛える」トレーニングを提案しています。