筋トレ中、セットの合間に水を飲んでいいのか迷う。汗が少ない日は、飲み物を用意しなくてもよい気がする。運動を始めたばかりの方から、そんな疑問を聞くことがあります。
運動するときは飲み物を準備し、必要に応じて補給できるようにしておきましょう。ただし、一度に大量に飲むことと、適切に補給することは同じではありません。飲む機会、量の考え方、体調が悪いときの対応を整理します。
運動前から、飲める準備をしておく

暑いときの運動では、汗とともに水分や塩分が失われます。日本スポーツ協会(JSPO)は、こまめな補給と、環境に合わせた運動強度・休憩の調整を勧めています。[1]
ジムへ来てから飲み物がないことに気づくより、出発前に用意しておくと安心です。ボトルは、通路や器具の動きを妨げず、必要なときに手に取れる場所へ置いてください。
パーソナルトレーニングでは、「水を飲みたい」と遠慮なく伝えて大丈夫です。セットが終わって呼吸を整えるときなど、飲むタイミングも担当者と相談しましょう。
量は一律に決めず、運動や環境に合わせる
同じ時間のトレーニングでも、室温、湿度、運動の強さ、体格、汗のかき方によって必要量は変わります。「全員が同じボトルを必ず飲み切る」という決め方は避けましょう。
JSPOは、暑い環境での運動時の目安として、運動による体重減少が2%を超えないようにする考え方を示しています。[1]これは飲水を我慢してよい範囲という意味ではありません。前後の体重を確認する場合も、似た服装や同じ体重計など、できるだけ条件をそろえて考えます。
普段の体重に、一定のリットル数を掛けて大量に飲む方法ではありません。量が分からない場合は、実際の運動内容や体調を伝えて、医師・管理栄養士などの専門家に相談してください。水分や塩分の制限を指示されている方は、その指示を優先します。
水・スポーツドリンク・経口補水液はどう選ぶ?

普段の運動で用意する飲み物と、暑い環境で長く動いて多く汗をかく場合の補給は、同じ条件ではありません。暑いときには水だけでなく、失われる塩分にも配慮することが示されています。[1]
スポーツドリンクを使う場合は、糖質や食塩相当量などの表示も確認しましょう。「運動用だから量を気にしなくてよい」と考えず、運動内容と食事全体の中で選びます。
経口補水液は、普段の飲み物の代わりに毎回飲むものではありません。消費者庁も、脱水状態でない方の日常的な水分補給を目的とした飲料ではなく、使用について専門家に相談するよう案内しています。[2]
気分が悪いときは「飲めば続けられる」と考えない
めまい、頭痛、吐き気、いつもと違う強いだるさがある場合は、運動を止め、周囲へ伝えてください。熱中症が疑われるときは、涼しい場所へ移動し、身体を冷やす対応が必要です。[3]
返答がおかしい、意識がはっきりしない、自分で飲めない場合は、すぐ119番で救急車を呼びます。意識がはっきりしない人へ、無理に飲ませないでください。[3]
水分補給だけで、暑さの危険をなくせるわけではありません。暑い日の屋外運動や、体調がすぐれない日の無理なトレーニングは、予定そのものを見直しましょう。
初めてのジムへ行く前の確認メモ

- 飲み物と、必要なら補充できる手段を用意したか
- 発熱、下痢、寝不足など、普段と違う体調はないか
- 飲む時間を担当者に相談できるか
- 医師からの水分・塩分の指示がある場合、伝えたか
持ち物を準備する段階で一度確認しておくと、当日に慌てずに済みます。運動を終えたあとの着替えや清潔の保ち方は、汗をかいた後のケアも参考にしてください。
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参考資料
- [1]日本スポーツ協会「熱中症予防5ヶ条」
- [2]消費者庁「経口補水液について」
- [3]厚生労働省「熱中症が疑われる人を見かけたら」
参考資料・店舗情報の確認日:2026年10月24日。画像は記事用のイメージ(AI生成)で、実際の店舗や指導風景を撮影したものではありません。







