「コンクリートの上を走ると膝に悪い」「土や芝生なら足に優しい」と聞いたことはありませんか。走る場所を選ぶときに、地面の硬さは気になるポイントです。ただし、コンクリートだから必ずけがをする、柔らかい場所なら安全、という単純な判断はできません。
こんにちは。ワイズジム恵比寿の代表、山崎です。この記事ではランニングの路面と身体への負担を整理し、初心者がコース・走る量・痛みをどう確認するかを解説します。ダイエット全般ではなく、「どこを走るか」という疑問に絞って考えます。
コンクリートでランニングしても大丈夫?
痛みがなく、無理のないペースと距離で走れている方が、舗装路を一律に避ける必要があるとは言い切れません。一方で、地面が変わっても身体への負担はすべて同じ、と考えるのも適切ではありません。
身体は路面に応じて動きを調整しますが、着地の衝撃だけでなく、関節にかかる力、路面の凹凸、滑りやすさ、傾斜なども変わります。走る経験や靴、速度、過去のけがによっても選び方は異なります。
研究から分かることと、分からないこと
2023年の研究では、かかとから着地する健康な男性ランナー30人が、人工芝・合成ゴム・コンクリートの上を一定の速度で走りました。縦方向の地面反力などには統計的な差が認められなかった一方、コンクリートでは足首などの関節モーメントに違いが見られました。
これは「衝撃のある指標に差がない=身体の負担がすべて同じ」ではないことを示す結果です。ただし、実験室での短い走行を比較した研究であり、長期間のけがの発生率を直接調べたものではありません。女性や初心者、痛みのある人にそのまま当てはめることもできません。
この結果から、誰にとっても最適な路面を一つ決めることはできません。地面の硬さだけで安全を判断せず、自分の症状や走る条件も合わせて確認する、という考え方が実用的です。研究の詳細は末尾の参考資料に掲載しています。
路面ごとに確認したいポイント
| 路面 | 選ぶときの確認点 |
|---|---|
| コンクリート・アスファルト | 平坦さ、段差、傾斜、交通や歩行者の状況。両者を同じ素材と考えず、その場所の状態を見る |
| 土・芝生 | 穴、石、木の根、ぬかるみ、見えにくい凹凸。柔らかさだけで判断しない |
| ランニングトラック | 利用ルール、混雑、曲線区間、路面の劣化。指定方向を守る |
| トレッドミル | 操作方法、速度、乗り降り、非常停止。屋外と同じ感覚だと決めつけない |
米国整形外科学会の案内でも、障害物が少なく、滑らかで平坦な路面を選ぶことが勧められています。初心者は、慣れていない荒れた道を長く走るより、足元と周囲を確認しやすいコースから始めましょう。

初心者が先に見直したい3つのこと
1.コースを変える前に、走る量を振り返る
急に長い距離を走る、速度と頻度を同時に増やす、久しぶりなのに以前と同じ量を走る、といった変化は身体にとって大きな負荷になります。路面を替えるだけで解決しようとせず、最近どのくらい増やしたかを見てください。
距離・時間・速さ・坂道の量を一度に増やさず、一つずつ調整しましょう。初心者は歩く時間を挟み、余裕を持って終えられる量から始めます。誰にでも当てはまる増量率や距離はないため、数字を守れば安全という考え方は避けます。
2.靴の履き心地と用途を確認する
走る用途に合う靴を履き、指先の圧迫、かかとの大きな浮き、足幅の窮屈さがないか確認します。クッションが厚ければ必ず合うとは限りません。履き心地や安定感を店頭で確かめ、急に大きく異なる靴へ替える場合も短い時間から試しましょう。
日常用の靴の試着については正しい靴の選び方と足幅の確認で紹介しています。この記事の目安だけで、痛みの治療用の靴や中敷きを自己判断しないことも大切です。
3.走る前後の身体の反応を見る
走る前は軽い歩行などで身体を徐々に動かします。いきなり速く走り始めず、序盤は楽なペースで様子を見ましょう。運動前の準備はウォーミングアップの種類と順番も参考になります。
走った直後だけでなく、翌日の歩行や階段で痛みがないかも確認します。疲れが強く残る日は無理に走らず、休養や運動量の調整を選びましょう。柔らかい路面へ替えたからといって、前の痛みを我慢して距離を伸ばす必要はありません。

痛みが出たら、路面だけのせいにしない
走ると足・膝・すねなどに痛みが出る場合は、ペースを落とすだけで続けず、いったん中止します。痛みの場所や強さ、いつから続いているか、腫れの有無を確認し、症状が続く・繰り返す場合は医療機関へ相談してください。
強い痛みや腫れ、体重をかけられない状態、転倒後の変形や動かしにくさがある場合は、早めの受診が必要です。「コンクリートで走ったから」と原因を決めつけて、運動やマッサージで解決しようとしないでください。
足裏が気になる方には歩きすぎて足の裏が痛いときの対処法と受診の目安もまとめています。痛みがあるときは、運動の継続より原因の確認を優先しましょう。
簡単な記録でコースと負荷を調整する
走った時間、路面、靴、運動中と翌日の感覚を短く記録すると、変更した条件を振り返りやすくなります。距離や速さの記録だけでなく、「翌日も普通に歩けたか」「同じ場所が繰り返し痛むか」も残してみてください。記録から自分で病名を決めるのではなく、相談するときの情報として使います。
ランニングの路面についてよくある質問
Q.コンクリートを走ると必ず膝を痛めますか?
必ず痛めるとは言えません。路面、走る量、速度、靴、過去のけがなど複数の条件が関係します。痛みがある場合は走る場所だけを変更して続けず、運動量を見直し、必要に応じて受診してください。
Q.芝生や土なら長く走っても安全ですか?
柔らかい場所でも、凹凸やぬかるみなどの注意点があります。慣れない路面に替えたときは短く試し、足元が確認できる場所を選びましょう。路面の柔らかさで走る量を正当化しないことが大切です。
Q.舗装された道はすべてコンクリートですか?
舗装路にはアスファルトなどもあり、同じ素材ではありません。見た目や名称だけで負担を決めず、平坦さ、傾斜、滑りやすさなど、その場所の状態を確かめてください。
Q.走った翌日に足が痛いときは休むべきですか?
痛みがある日は無理に走らず、症状を確認しましょう。普通に歩くことにも支障がある、強い腫れがある、痛みが続く場合は医療機関へ相談してください。
恵比寿で、自分に合う運動を始めたい方へ
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