便秘の悪影響は、排便のしづらさやお腹の張りだけではありません。長く続く場合には、便が直腸にたまってしまうこともあります。ただし、症状の原因を便秘だけと決めつけないことが大切です。血便、続く腹痛、嘔吐、ガスが出ないなどの状態では、食事や運動で様子を見続けず医療機関へ相談してください。
こんにちは。ワイズジム恵比寿の代表、山崎です。「便が出ないから、もっと運動したほうがいいのかな」と迷うこともあると思います。今回は成人の便秘について、気になる症状と受診の目安、普段の生活で見直せることを整理します。
毎日出ないだけで便秘とは決まりません
排便のペースには個人差があります。NIDDK(米国国立糖尿病・消化器病・腎疾病研究所)は、週3回未満の排便、硬い便、出しにくさや排便時の痛み、残便感などを便秘の症状として挙げています。回数だけでなく、普段との違いや、楽に出せるかも確認しましょう。
毎日出ていても、強くいきまないと出ない、少ししか出ず残った感じがするなら、相談する理由になります。逆に、一日出なかっただけで、直ちに重大な異常と判断する必要はありません。
便秘が続くと、どんな影響がある?
お腹の張りや、排便時のつらさ
便秘ではお腹が張ったり、腹痛や気持ち悪さを伴ったりする場合があります。硬い便を出そうとして、排便に時間がかかることもあります。こうした不快感があると、食事や外出の予定が気になってしまいますよね。
ただし、腹痛や張りがあれば、すべて便秘が原因というわけではありません。お腹の見え方や張りを広く整理したい方は、食べていないのにお腹がぽっこりする原因と受診の目安もご覧ください。
長く続く場合は、便がたまることも
NHS(英国国民保健サービス)は、長期の便秘で、直腸に便がたまる「便塞栓」が起こる場合を説明しています。固い便の周りを液状の便が漏れてくることもあり、下痢のように見えれば便秘ではない、とは言い切れません。自分で便を取り除くような処置はせず、医療機関に相談してください。
便秘は、薬や病気が関係する場合もあります。「毒素がたまっている」「必ず栄養が吸収できなくなる」などと一律に説明することは避け、症状と原因を医療者に確認することが必要です。
生活習慣を変える前に確認したい受診の目安
| 気になる状態 | 対応の考え方 |
|---|---|
| 血便・肛門からの出血、続く腹痛 | 便秘だけが原因と決めず、早めに医療機関へ相談する |
| 嘔吐、発熱、ガスが出ない | 受診を先延ばしにせず、医療機関へ連絡する |
| 意図しない体重減少、排便の状態の急な変化 | 生活習慣の問題として済ませず、内科・消化器内科へ相談する |
| 生活を見直しても改善しない、繰り返す | 日数だけで我慢せず、症状をまとめて医療者に相談する |
NIDDKは、便秘に出血、腹痛、嘔吐、ガスが出ない状態などを伴う場合に、すぐ医師へ相談するよう案内しています。突然の強い痛み、意識が遠のくなど、急な重い症状では救急受診を検討してください。「何日待てばよいか」だけで判断しないようにしましょう。

体調に問題がないときに、生活で見直したい4つのこと
1.食物繊維は少しずつ増やす
食物繊維が少ない食事は便秘に関係します。穀類、豆類、野菜、果物などを、普段の食事に取り入れてみましょう。NIDDKは、食物繊維を少しずつ増やすよう勧めています。急に大量の食品やサプリメントを足すより、いつもの一食に野菜の副菜を加える、といった変え方から考えます。
2.水分を取る機会を作る
食物繊維を取るときは、水分も一緒に確認します。仕事中に飲む機会がほとんどないなら、食事や休憩のタイミングに水を用意する方法もあります。必要量は体格・活動量・健康状態で変わるため、「誰でも何リットル」と固定せず、水分制限がある方は医師の指示を優先してください。
3.便意を我慢し続けない
朝は急いでいる、外出先のトイレを避けてしまう。そんな生活の都合も振り返りたい点です。便意があるときに我慢し続けず、落ち着いてトイレに行ける時間を確保しましょう。長く強くいきむことを習慣にしないようにします。
4.座りっぱなしの合間に、無理なく動く
定期的な身体活動は、便秘の症状を和らげる助けになる場合があります。ただし、強い腹痛や体調不良がある日に、便を出すために激しい運動をする必要はありません。体調に問題がなければ、短い散歩や日常の移動など、今できる活動から考えましょう。
座りっぱなしを見直す方法は、運動をしないデメリットと身体を動かす始め方にまとめています。食事を極端に減らしている場合は、運動が苦手な人の食事から整えるダイエットも参考になります。

相談するときは、便通と生活を短くメモする
記録は診断の代わりではありませんが、困っていることを伝える材料になります。受診が必要な症状があれば、メモがそろうまで待たずに相談してください。
- いつから変わったか、普段はどのくらいのペースで出るか
- 便の硬さ、出すときの痛み、残便感、血が混じるか
- お腹の張り・痛み・吐き気など、ほかに気になること
- 食事や水分、活動量、生活リズムで変わったこと
- 服薬やサプリメント、市販の便秘薬を使っているか
処方薬を自分でやめたり、便秘薬の量を増やしたりせず、医師や薬剤師に相談しましょう。トレーナーには、医師の運動に関する指示があれば、その内容を共有してください。
便秘についてよくある質問
Q.毎日便が出ないと便秘ですか?
回数だけでは決まりません。便の硬さ、出しにくさ、痛みや残便感、普段との変化も確認します。気になる状態が続く場合は医療者へ相談してください。
Q.便秘をすると太りますか?
便通による一時的な体重の変化と、体脂肪の増減は同じではありません。出ない日があるからといって食事をさらに抜かず、症状と普段の食事を整理しましょう。
Q.食物繊維を増やせば必ず治りますか?
原因は一つとは限らず、必ず治るとはいえません。少しずつ取り入れ、つらい張りや痛み、改善しない症状があれば医療者へ相談してください。
Q.便秘の改善のために筋トレをしたほうがよいですか?
身体活動が助けになる場合はありますが、筋トレは便秘の診断や治療の代わりではありません。症状の確認を優先し、体調に問題がない範囲で活動を取り入れます。
恵比寿で、生活に合う運動習慣を相談する
便秘の診断・治療や薬の相談は、医療機関・薬剤師へ。運動不足が気になり、体調と生活に合う身体の動かし方を相談したい方は、体験トレーニングをご利用ください。
ワイズジム恵比寿は、恵比寿駅徒歩7分の完全個室パーソナルジムです。柔道整復師資格を持つ代表の山崎 将が、姿勢・身体の動きや生活の予定を確認し、一人ひとりに合う「整えてから鍛える」トレーニングをご提案します。
運動初心者の方も、続けられる内容から相談できます。トレーニング内容とアクセスをご確認ください。姿勢分析+体験トレーニングは通常11,000円→5,500円(税込)。最新の料金・利用条件は料金・プランに掲載しています。
執筆:山崎 将(ワイズジム恵比寿代表・柔道整復師)|2026年10月9日、内容と公式資料を確認して更新。







